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アレックス・ジャパンの読み物
CATEGORY: #試験・計測
投稿日:2026.07.24
「ひずみゲージのデータにばらつきが出る」「ロードセルとの使い分けがあいまい」——強度試験の現場でこうした課題を感じていないでしょうか。本記事では、両センサーの役割の違いと、計測精度を底上げするための実践的な視点を紹介します。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
ひずみゲージは構造物に生じる変形量を電気信号として取り出すセンサーであり、強度試験における基幹デバイスです。
本章では、その計測原理と、貼付施工の精度がデータの信頼性を左右する理由を整理します。
「測る前の準備」が結果を決めるという、現場で意外と見落とされやすい視点を押さえていきます。
ひずみゲージは、対象物表面の変形量を電気抵抗の変化として捉えるセンサーです。
金属抵抗線が引っ張られると長さが伸びて断面積が縮み、抵抗値が変化する性質を利用しています。
実際の計測ではホイートストンブリッジ回路を介して微小な抵抗変化を電圧信号として取り出し、変形量(ひずみ)を数値化します。
例えば、航空機の主翼や自動車のフレームなどに貼付すれば、荷重時の応力分布を実測値として把握が可能です。
形がどれだけひずんだかを定量的に把握できるため、設計値の妥当性検証や疲労評価の基礎データとして広く活用されています。
ひずみゲージの計測精度は、ゲージそのものの性能以上に貼付施工の品質に左右されます。
ゲージは対象物と一体化して初めて構造の変形を正しく拾うため、接着剤の硬化不良や気泡、貼付角度のズレがあると変形が本来どおり伝わらず、データのばらつきにつながります。
実務では表面の脱脂・研磨、接着剤の選定、ゲージ軸と荷重方向の合わせ込みなど、地道な工程管理が必要です。
共和電業をはじめ信頼性の高いメーカー製ゲージを使用していても、施工側の精度が伴わなければ性能は生かしきれません。
「貼る技術」が徹底されて初めて、後工程の解析結果の信頼性が担保されるのです。

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
強度試験の精度を高めるには、変形を測るひずみゲージだけでなく、加えている力そのものを正確に把握するセンサーが必要です。
本章では、力を直接数値化する「ロードセル」の役割を整理し、ひずみゲージと組み合わせることで初めて構造強度の全体像が見える理由を解説します。
ロードセルは、対象物に作用する荷重を電気信号として直接出力するセンサーです。
内部の起歪体(金属ブロック)に複数のひずみゲージを組み込んでブリッジ回路を構成しており、荷重がかかると起歪体がわずかに変形し、その変形量から力の大きさを算出します。
つまり、ロードセル自体がひずみゲージの応用デバイスであり、出力された電気信号を換算して得られるのは、「ひずみ」ではなく「N(ニュートン)」や「kN(キロニュートン)」といった力の単位で表される数値です。
引張・圧縮・せん断・曲げなどの荷重形態に応じた多様な型式があり、材料試験機や構造試験の荷重計測に欠かせません。
変形を見るひずみゲージとは目的が異なるセンサーとして位置づけられます。
構造物の強度を正確に評価するには、加えた力(入力)と発生した変形(応答)の両方を同時に計測する必要があります。
ひずみゲージだけでは「どれだけひずんだか」は分かっても「どれだけの力がかかった結果か」が不明であり、逆にロードセルだけでは荷重値は分かっても構造内部の応力分布までは追えません。
そこで、双方を組み合わせて測定することが必要です。
例えば航空機部品の静荷重試験では、ロードセルで荷重を制御・記録しながら、ひずみゲージで応力集中部の挙動を取得し、両データを突き合わせて構造の妥当性を検証します。
荷重と変形を一対のデータセットとして扱うことで、解析モデルとの照合や疲労寿命予測といった次工程まで信頼できる土台が整います。

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
強度試験で信頼できるデータを得るには、センサー単体の性能だけでなく、貼付・荷重印加・配線・収録・解析までを一つのシステムとして設計する視点が欠かせません。
本章では、現場で求められる技術要素を整理しつつ、計測の全工程をワンストップで担える体制がもたらす価値を解説します。
ロードセルを正しく機能させるには、設置から配線、データ収集までの各工程で精緻な現場ノウハウが要求されます。
荷重軸とロードセルの中心軸がずれれば偏荷重で誤差が生じ、配線の引き回しが雑であればノイズが信号に混入してデータの信頼性を損なうためです。
実務ではロードセルとひずみゲージをホイートストンブリッジに組み込む際、温度変動や曲げ成分の影響をキャンセルするブリッジ構成(2ゲージ法・4ゲージ法)を選び、外乱を打ち消す設計が必要になります。
さらに収録機側ではサンプリングレート、ローパスフィルタ、増幅率といったパラメータを試験条件に合わせて最適化しなければなりません。
こうした一連の判断は、机上の知識だけでなく多数の試験経験から積み上がる現場の技術力に支えられています。
ひずみゲージ貼付・センサー選定・荷重印加・データ収録・解析までを一気通貫で任せられる体制は、強度試験の品質と納期に直結します。
工程ごとに担当が分かれると、施工と収録の条件不整合や責任範囲のあいまい化が起こり、再試験リスクが高まるためです。
例えば、貼付業者・試験機メーカー・解析会社が別々の場合、トラブル発生時に原因の切り分けに時間を取られ、納期が後ろ倒しになるケースも珍しくありません。
一方、計測システム全体を一社で設計・構築できる体制であれば、試験計画段階からセンサー配置・荷重制御・収録条件を整合させ、データ品質を担保したまま解析へつなげられます。
「貼る・測る・解析する」を分断せず統合する体制が、強度評価の精度を底上げするのです。
アレックス・ジャパンでは航空宇宙・防衛・重工業向けに、ひずみゲージ貼付・ロードセル計測から構造解析・FEM解析・振動試験・非破壊検査までを含めた総合的なエンジニアリングサービスを提供しており、計測単体ではなく試験・解析を包含したワンストップ対応が可能です。
長期的な品質パートナーシップを見据え、貼付精度と計測システム設計の両面から委託先をお探しの方は、ぜひアレックス・ジャパンをご検討ください。
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ひずみゲージとロードセルは、強度計測における役割が異なる2つのセンサーです。
本記事のポイントを以下に整理します。
強度試験の品質は、センサー単体の性能ではなく「測るための仕組み全体」によって決まります。
ひずみゲージの貼付からロードセルの設置、データ収録、解析までを一気通貫で任せられるパートナーを選ぶことが、信頼性の高い構造評価への近道です。
アレックス・ジャパンでは、ひずみゲージ計測をはじめとする総合的なエンジニアリングサービスを提供しています。
お客様の計測ニーズや試験要件に応じた最適な計測システムをご提案いたしますので、まずは下記よりお問い合わせください。
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